作成者別アーカイブ: 佐藤物産株式会社

ブラジルの光と影 その6

2018年5月21日

「自分の国の通貨を信用できないことは、国民の大不幸」  今年の訪日は、桜の満開が終わる頃でした。 お客さんや友人たちからの「花びらが散ってしまわない頃に一杯飲もう」と言う誘いでしたが、私自身、桜の花があまり好きではない。 穏やかな桜の花の色よりも、原色に近い花の色が好きだ。 オランダと仕事していた頃に休日にお客さんが連れて行ってくれたチュウリップ公園の赤や黄色などの原色が、今でも網膜の底に焼き付いている。 それはともかく、一杯飲む口実は何処にでも何時でもある。 よって、何時もどうりの素晴らしい滞在を過ごしてきました。 その規則正しい日本から、その半分くらいの正確さで動くブラジ...

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ブラジルの光と影 その5

2018年4月3日

「何でもあり」―ブラジル人と日本人の考え方は、同じじゃないのか?? ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「万物すべて神さん」の精神風土を持つ日本人は、ブラジル人と同じ「何でもあり」の考え方を持つのではないのか?を論ずるのが、今回の目的です。   まず初めに、「何でもあり」の本家のブラジルの話をします。この話をブラジルの知識人にすると、皆、嫌な顔をします。ブラジルの始まりが、ポルトガルの囚人と売春婦であったと言う話だからです。 「15世紀の世界大航海時代、ポルトガルとスペインの若者が世界に飛び出して行った。スペイン人は、...

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ブラジルの光と影 その4

      「何でもありのブラジル」                                                                長井 一平   このセリフを学んだのは、ブラジル人の考え方を日本のお客さんに説明している時 だった。皆さんはじっと聞き入ってくれて理解してくれる。たとえそれがバイヤーで ある自分たちにとって好ましくない内容であっても、ブラジルの状況を飲み込んでく れる。「ブラジルはなんでもありですからね」と、ある時は微笑しながら、ある時 は、苦渋の表情で、...

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ブラジルの光と影 その3

「モノカルチャー経済、マルチカルチャー経済」       長井 一平   1950年頃、日本の大学で南米諸国の経済を教える時、その枕詞として必ず出て来たセリフは、「ラテンアメリカの諸国は、どこもモノカルチャー経済です」と言う前置きだった。当時の中南米経済を語るには、あまりにも資料不足だったから、誰もが同意できる一般的な経済情勢から講義を始めなければならなかったのだろうと思う。 「モノカルチャー経済」とは?? 「単一栽培(資源)の輸出収入によってのみ支えられた国家経済」である。当時の中南米の輸出製品を見てみよう。 ブラジル(B)のコーヒー。 アルゼンチン(...

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ブラジルの光と影 その2

2018年4月2日

ハイパーインフレ 数年前にアベノミックスが始まった頃、2%のインフレ目標を掲げて、これを日本の経済政 策とすると発表された。 あの時、その報道に驚いた。「政府がインフレの音頭をとるなんて、、」 ブラジルでは、インフレは禁句である。 政府も、過去の苦い経験から、インフレの兆しが現れると、金利の引き上げなどをして、その芽を潰す事に全力を尽くす。 今月の2%のインフレは、翌月には4%、その次には6%と次々と倍増するからだ。 国民も政府も、「インフレ怪獣」と恐れる。 それほど恐ろしいインフレを、なんとまた、政府が音戸をとって、「皆さん、インフレを2%に上げよう」と言うのだか...

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