ブラジルの光と影 その11
2019年10月14日
「ブラジルの光と影」 (その11) 「風土」と移住者国家 長井 一平 学生時代、ブラジルの経済と社会の勉強をしていた時、同じころに発見された「北アメリカと南アメリカの現在の国力の違いは、何故起こったのか?」というテーマを仲間と論じ合った事があった。 それ専門の教授の指導があったのでもなく、若い頭と聞きかじりの知識のぶつけ合いだった。 そして、その話し合いは、「清教徒達(ピューリタン)のアメリカの建国への宗教的な強い意志」と、「せっかく発見したブラジルをオランダに侵略させまいと願ったポルトガル皇帝の欲望」との差が、アメリカ南北大陸のその後の発展の差と...